単身赴任マニュアル⑱「松江への転勤」

神戸に住んで2年。ほどよい都会で買い物も便利、海も山もあって、愛着も湧いてきて、将来永住してもいいと思えるほど気に入っていた神戸。

 

わずか2年で去ることになりました。転勤先は島根県松江市

 

その辞令を受けたとき、かなりショックで家に帰って涙が出ました。

 

長野県出身で、東京に自宅を構える私としては山陰地方は今まで行ったことがない未知の場所だったこと、家族との距離がいっそう離れてしまうこと、仕事も希望していなかった営業職ということがその理由です。

 

正直、動悸が止まらず、ずっと胸がつかえているような感じ。

この先の不安ばかりが頭を堂々巡りしました。夜もほとんど眠れず、食欲もなく。わずか3日で1.5㎏も痩せました。

 

会社辞めたいと何度も思いました。でもどれだけ悩んでも結論は、「辞めるわけにはいかない」。46歳にもなれば転職は難しく、今の収入を得るのは現実的ではありません。

でも、また辞めたいという思いがこみ上げてくる。その繰り返しでした。

 

保険会社のサラリーマンである以上、転勤はつきものだし、わかっていて就職したんでしょ、と言われればそれまでですが、現実にぶつかると理屈では割り切れない気持ちになるのです。

 

スマホで「単身赴任 いやだ」「転勤 会社辞めたい」といった検索を何度もしました。

 

そんなときいくつかの本に巡り合いました。

 

一つ目は

 

出世ができず「うつ」になった中年ビジネスマンへ  寺島はじめ著

 

です。amazonで購入しました。

 

この方はずっと順調に出世していたものの、元上司が左遷されたのに続いて、新しい部長に疎われて、自分も左遷され、これ以上の昇進がないという絶望によりうつになった方がどのようにして克服したかをまとめたものです。

 

これは社長にならない限り誰にでも遅かれ早かれ起こりうること。

「仕事を手段と割り切る」「会社の役職と定年後の人生は無関係」「将来を心配するのではなく、今日、今に集中し楽しむこと」

共感できる言葉がたくさん出てきました。

 

もう1冊、これは以前も読んだことがありましたが、

 

会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ!」と思ったときに読む本 斎藤茂太

 

もうお亡くなりになりましたが、有名な精神科医の先生が書かれた本です。

kindle unlimited で購入できます。

 

「イヤなことには必ず終わりがある」

 

今までもこの言葉に励まされたことがありました。この本は人生の悩みを抱える人にとってはバイブルと言っても過言ではありません。

 

この時期、私のように人事異動で悩んでいる方、将来が絶望的になったと思っている方、たくさんいると思います。

 

しかし、新しい職場ではみんなあなたを歓迎してくれるはず。

いつまでも落ち込まず、前を向いていきましょう!(自分自身への励ましでもあります)

 

今の会社に就職して東京に20年、神戸に2年住んでいました。が、私が生まれ育った村と比べれば松江は大都会です。

 

島根は魚がおいしくて、温泉がたくさんあってとてもいいところと聞いています。

4月から新たな自分を発見するための旅に出る、そんなつもりで松江に向かおうと思っています。

 

落ち着いたら「単身赴任マニュアル 松江編」を綴りますね。